今日は私のお仕事、ドライフラワーに関することを書いてみようと思います。
…というのも、今年2021年は梅雨入りが5月中旬と予想以上に早く、
ドライフラワーを扱う作家さま方の焦りをあちらこちらで耳にするからです。
かく言う私も焦ってる一人ではあるのですが💦
でも、花材がキレイ = 作品がキレイ につながるので、
花材の美しい色味は何としてもキープしておきたいところですよね!
ドライフラワーと水分
ドライフラワーに水分(湿気)は大敵です!
綺麗に仕上がったドライフラワーの色を保つには、できるだけ乾燥状態に置いておくことが大切なんです。
ドライフラワーの中は酵素というものがあるんですが、この酵素は水分を使って植物の色を褐色に変えてしまうんです。
なので、ドライフラワーの色の変化を防ぐためには、ドライフラワー内の酵素に水分を与えないようにする…つまりドライフラワーをなるべく乾燥した状態に保つということがとても重要になります。

「酵素」って中学生くらいの理科の授業で習った気がする!
ちなみにここでは少ししか触れませんが、他にも光による褪色(たいしょく。色あせること)もあります。こちらには水分ではなく、酸素と光が必要になります。

なるほど、ドライフラワーはなるべく光の当たらない
乾燥した場所に置いておくといいのね
理想の湿度
より長くドライフラワーの色を保つには、湿度は低ければ低い方が良いのですが、実際に作業するお部屋(アトリエなど)の湿度を1ケタなどに保つのはかなり難しいと思います。
私の経験上、工房の湿度が35%を超えると褪色のスピードが速くなる気がします。湿度が上がるとなんとなく、臭いも出てくるんですよね。。菌が繁殖してるのかな。
「褪色が速くなる」とは言え、じわじわと変わるので色が変わっていることに気が付きにくいです。でも、毎日確実に変わっていってるんですよー。
ちなみに同じ湿度でも気温によって空気に含むことができる水分の量は変わります。
気温24度前後・湿度30%前後くらいを保っている私の工房のドライフラワーは1年経ってもほぼ変わらない色を保持してくれています。
まずはご自身の保管場所や作業場所の温度・湿度がどうなっているのかを知ることが第一です。
低い湿度を保つ方法

そんなに低い湿度、どうやって保つの!?
そう、梅雨時には湿度は80〜90%にまで上がってしまいますよね。
部屋の気温・湿度を保つのはかなり大変なんです😅
少量のドライフラワーの場合
ということで、まずは「部屋全体」ではなくドライフラワーだけでも乾燥状態を保つ方法をご紹介します。
それは、衣装ケースや大きめのタッパーなどにドライフラワーと乾燥剤を入れておく方法です。
衣装ケースやタッパーはなるべくしっかりとした蓋に隙間のないものを選びます。
私はこの乾燥剤をまとめ買いして使ってますがホームセンターなどにも売られているシリカゲルでもいいと思います。
(「工房やお店は乾燥状態を保っているのに何で?」って思いました?実は自宅の別の部屋までドライフラワーが溢れているのですよ😆💦)
ちなみに、乾燥剤が強力すぎてあまりに湿度が低くなってしまうとドライフラワーがボロボロ壊れやすくなるので注意が必要です!
できれば衣装ケースやタッパーにも湿度計を入れておくといいですね。
部屋全体の湿度を下げる方法(オススメの除湿機)
それでは、ドライフラワーをたくさんお持ちの場合にお部屋全体の湿度を下げる方法についてです。
これはズバリ強力な除湿機を使う!ですね。
ということで、いざ除湿機を探すことになるんですが、

種類が多すぎてどれを買えばいいかわからないー💦
ってなると思います。。
そう、あまりに種類が多いんですよー。

業務用は高いし工事が必要なものが多いのね
ということで、私は家庭用でなるべく除湿能力の高いものを探して使っています。
まず、除湿方式にはコンプレッサー式とゼオライト(デシカント)式、その両方の方式を組み合わせたハイブリッド式があります。
コンプレッサー式は空気を冷やして水分を取る方法、ゼオライト式は乾燥剤(ゼオライト)で水分を除去し、その水分はヒーターを使って集めます。
除湿機を使うのは主に夏場のムシムシした時期なので、室温を上げてしまうゼオライト式はオススメできません。
また、夏場はコンプレッサー式、冬場はゼオライト式と切り替えることができるハイブリッド式は大きくてお値段が高いことが多いです。あくまで私の感想ですが、ハイブリッド式はパワーが控えめで自分が求めているほど強力なものはあまり無いなーと思ってます。

なるほど。
ドライフラワーの管理ならコンプレッサー式を選べば良さそうね!
ちなみに今まで何台も除湿機を購入し、
除湿機マニアみたいになってしまっている私が今使っているものはこちらです!
この除湿機、ホントすごいです。
外は80パーセント超えの日でも、工房はカラリと30%をキープ。
業務用か?と思うほどのパワーです。
さらに衣類乾燥コースもあるので、ドライフラワーの保管だけでなく作成にも使えたりします。
何よりも1日18リットルの除湿量と4.5リットルの大型タンクなのが嬉しいです。
以前はCORONAさんの1日9リットルのものを使用していて、それでもまあまあ十分だったんですが、雨が続く時には工房内も40%を超えてしまうことがありハラハラしてました。
夏に花材がダメになると、次に綺麗なお花が手に入るまで半年くらいかかっちゃうこともあるので。。
それが年々進化していて、今や18リットル!いつの間にか2倍になってるー✨
ちなみにシャープさんからも18リットル・4.5リットルタンクの除湿機が出てます。こちらはホースをつけると24時間排水ができるので、排水のできる穴?などがある環境であればすごく良さそうですね!
次回予告
ついつい長くなってしまいました😅
本当は、梅雨時のドライフラワー作りのコツやドライフラワーを使った作品を作る際の注意点なども書こうと思ってたんですが…。そちらはまた今度にしようと思います!
最後までお読みくださりありがとうございました。
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