ドライマニア

ドライフラワーTips

ハンドメイド作家さんのお花の仕入れ1 〜花き市場〜仕入れ

ハンドメイド作家のような個人が花き市場に出向いてお花を仕入れる方法について解説します。

生花を仕入れる

インテリア雑貨だけでなくアクセサリーなどにも幅広く使われるドライフラワー。
でも、ドライフラワーって結構高価だったりします。
また、インターネット経由で購入した場合は届いた花材の品質が悪くてがっかりすることも。

ドライフラワーは自分でも作ることができます。
ドライフラワーを使う作家さんであれば、生花を仕入れて自分で花材を準備できれば、作品の品質も上がり利益率も上げられるかもしれません。

ドライフラワー作りに慣れてくれば花材の販売なども行うことができますよ。

花き市場で仕入れる

今回は花き市場に出向いての仕入れです。

ハンドメイドで少しお花の雑貨やアクセサリーを作っているだけなのに、市場で仕入れることなんてできるの??

という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、大丈夫。
市場内にはセリなどの専門知識がなくても購入ができる業者さんが入っているんです。

お住まいの地域の花き市場は「〇〇県 花き市場」などと検索してみてください。

市場での仕入れと仲卸業者さん

市場でセリに参加するにはそれなりの仕入れ経験が必要となります。
また、買参人登録をして高額な保証金を支払い、買参権を取得する必要があるのでかなりハードルが高くなります。
しかし市場内には大抵仲卸業者さんが入っていて、買参権のない人でも比較的簡単な登録だけで買い付けをすることができます。

仲卸業者さんは、市場のセリや事前の相対取引等で仕入れたお花をお花屋さんや教室、花雑貨の作家さんなどに販売をしています。
(仲卸業者さんは市場の建物内だけでなく周辺に点在していることもあります)

もちろん買参権を取得するとかなり安価に生花を仕入れることができるのですが、セリなどの専門知識が必要だったり30本〜100本などのケース単位でしか購入をすることができません。
しかしながら仲卸業者さんからであれば、少し価格は上がりますが(それでも一般のお花屋さんで購入するよりは遥かにお安いです!)10本などの少ない単位で購入することができます。

たくさんの種類のお花を見るだけでも楽しい花市場

プリザ・ドライや資材も充実

「えっ。でも今までの話って、生花の仕入れに限ったことだよね??」

と言いたくなる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうでもないんですよ。

花き市場(またはその周辺)には、お花に関連する資材の卸問屋さんも入っていることが多く、そちらではドライフラワーやプリザーブドフラワー、アーティフィシャルフラワーなどの花材に加え、グルーガンやワイヤーなどの資材やラッピング用品、花器や園芸用品など品揃えも豊富だったりします。
もちろんお値段も上代(メーカー希望小売価格)よりかなり割安となっています。

私も生花を仕入れた後に資材の卸さんにも寄ってプリザや木の実、花かご用のカゴ、リースのベースなどをたくさん仕入れて帰っています

欲しい花材は仲卸さんにお願いしてみる

花き市場での仕入れで特にありがたいのは、流行りの花材でなかなか手に入らなかったり、大量注文をしたかったり、予算を指定したり、決まった日に決まった花材を仕入れたかったり…という要望に合わせて仲卸業者さんが手配をしてくださるというところです。
もちろん残念ながらどうしても無理…ということもあるのですが、私もいつも色々な要望に応えていただいていてとっても感謝しています。

ちなみに、欲しい花があった時にお花屋さんにお願いして仕入れてもらうとなると、小さなお花屋さんの場合はさらに仲卸さんにお願いして仕入れてもらっている可能性が高いです。
そうなると生産者さんから自分の手元に届くまでの仲介者が増え、どんどんお値段が上がってしまうことになります。
ほんの1〜2本などでしたらお花屋さんにお願いするのもアリだと思いますが、10本などのまとまった単位で仕入れたいのであれば、仲卸さんにお願いするのがオススメですよ。

仲卸業者さんでの登録

仲卸業者さんにはまず簡単な登録が必要なことが多いです。
「法人でないといけない」とか、「どれだけ売り上げがないといけない」ということはまずありません。
地域や業者さんによっては、花きに関する仕事をしている証明(開業届の写しや納税証明書など)や登録用の証明写真が必要な場合もあるようです。
事前に電話やホームページ等で下調べしておくと良いですね。

ちなみに筆者の地元の岡山の市場や周辺の仲卸さんは名刺と運転免許証があればどこもOKでした。
日本最大の太田花き市場(東京)の場合は申請書・花きに関する仕事をしている証明・証明写真・登録料数千円に加え、駐車場利用の申請を東京都に対してしておくことが必要なようです。

まとめ

ハンドメイドでお花を扱う程度であれば、市場に行って仕入れるなんてできないはずだと思い込んでいる方がとても多い気がします。

でも、市場の仲卸業者さんでしたら、比較的簡単な登録で安価な仕入れが可能になります。
生花の場合は10本などの単位で購入することができます。
また、ドライ、プリザ、アーティフィシャルなどの花材やその他の資材を購入可能な卸さんもあります。

生花から自分でドライフラワーやプリザーブドフラワーなどの花材を作ることができれば、制作の幅が広がることはもちろん、花材の販売も行っていくことが可能になりますね。

仲卸さんや資材屋さんは見るだけでもワクワクします。
掘り出し物が見つかることもありますので、お花屋さんに行く感覚で色々と覗いてみるのも良いかもしれません。初めのうちはラベルに書いてあるお花の名前を見て、スマホで自分で調べて…というだけでもとても勉強になりました。

時には憧れのお花屋さんの仕入れの場面にばったり遭遇!なんてこともあったりしますよ。

もどる